それってモラハラでは?被害者も加害者も離婚に踏み切れない謎!

モラハラは目にみえにくいという特徴があります。身体的な暴力を伴うことはほぼありません。しかし立派な精神的虐待であり、DVなのです。モラハラは十分な離婚理由に該当します。

ところが、モラハラを原因とする離婚は非常に難航してしまうのです。その理由はどこにあるのでしょう?もしかしてモラハラかもしれないと悩みつつも離婚に踏み切れない方、必読です。

モラハラとは何か?単なる被害妄想や思い込みとは全く違う!

そもそもモラハラって何なのでしょう?まずはモラハラについてしっかりとした知識を持つことが第一歩です。

モラハラとは何か?

モラハラとは、モラルハラスメントの略語です。モラルとは「倫理観や道徳」といった意味。ハラスメントとは「嫌がらせ」です。つまりモラハラとは、非人間的な言動によって精神的に追い詰め、ダメージを与えることを言います。

精神的に相手を支配する

モラハラは精神的に相手を追い詰める「暴力」です。モラハラの言動は一見すると筋が通っています。そのため、言われた方は自分が悪いと思い込んでしまうのです。

じっくりと考えてみればおかしな理論であることがわかるのですが、精神的なダメージが大きいため、被害者は徐々に精神を病んでいき正常な判断ができなくなるまで追い詰められてしまいます。

こんな言動はありませんか?それはモラハラです!

モラハラの言動には一定のパターンがあります。彼らの代表的なふるまいを紹介しましょう。あなたのパートナーがこんな言動を見せたら要注意です。

お前のために

人間は完ぺきではありません。誰もが失敗や間違いを犯して当たり前です。しかしモラハラ加害者は、できないことを責める特徴があります。そして必ずその時に「指摘してあげている優しい自分」を演出するのです。

すると被害者は「私が至らないからダメなんだ」と思い込んでしまいます。一見すると「相手のための思いやり」であっても、実際は相手のことを思っているわけではありません。

常識だろ?

これもモラハラ加害者の常とう句です。「そんなこと常識だろ」と、マイルールと社会の常識をすり替えます。当然、被害者は「自分に常識がない」と思い込むことになります。

外面がいい

モラハラ加害者は、外では仕事も優秀・優しく社交的な側面を持っています。ところが、その姿はパートナーの前では一変し、家庭内では真逆の言動を見せるようになるのです。

怒らせるお前が悪い

モラハラを行う人は、自分は崇高で優秀な人間だと思い込んでいます。「優秀な私/俺を怒らせるのはお前に非があるからだ」というのが彼らの理屈です。しかし、このような認識は相手を下にみている証拠に他なりません。

無視をする

例えばケンカや議論になったとき、モラハラをする人は絶対に自分の非を認めません。自分は相手よりも優れていると思い込んでいるのですから当然です。その代わり彼らがとるのは「無視」という制裁です。

どちらに非があるのかに関わらず、相手が耐え切れずに謝るまで、存在を無視し続けます。

どうして見抜けない?モラハラの巧妙なトリック!

第三者としてみれば、明らかにおかしな言動であっても、当事者である加害者も被害者も、それがモラハラであるという認識を持つことはありません。そこには巧妙な仕掛けがあったのです。

被害者が自発的に行っている

モラハラは目に見えません。しかし実情は精神的な支配です。つまり、モラハラ加害者は見えない糸で被害者を操っているのです。

ところがその糸は両者の目には見えません。すると、まるで被害者が自発的に行動しているかのように見えてしまうのです。モラハラ被害者が「自分が悪い」と思い込む原因の一つがこれです。

表面上の正論

モラハラ加害者は、頭の回転が速いという特徴を持っています。その結果、社会的に成功しているケースも少なくありません。彼らの言動は、一見すると筋の通った正論です。

しかし、そこにはパートナーへの思いやりや愛情は含まれていません。彼らの言葉は正しくても、刃のように冷たく鋭く被害者の心を傷つけていくのです。

ところが被害者は「愛情や思いやり」が存在していることを信じていますし、加害者もそのように見える言葉を選ぶ狡猾さを持っています。それによって、「自分が悪い」という思い込みはさらに強固なものになっていくのです。

「いい人」という偽物の印象

モラハラの特徴でも述べたとおり、モラハラ加害者はとにかく外面がいいのが特徴です。ですから、被害者が加害者についての愚痴をこぼしたり相談をしたりしたところで、帰ってくるのは「あんないい人がそんなことするわけない」、「あなたの考えすぎ」という答え。

第三者からも「あなたが悪い」と言われることで、いよいよ被害者の洗脳は完了します。

離婚原因になる?モラハラを理由としての離婚は可能か?

モラハラは精神的な暴力、虐待です。モラハラを原因として離婚を申し出ることは可能なのでしょうか?

まずは誰かが気付くこと

モラハラは、加害者は当然ながら、被害者自身や周囲の人に気づかれにくい特性を持っています。ですから、一番肝心なのは「私はモラハラの被害を受けている」と自覚することです。

何かのきっかけで洗脳が解ける場合もありますし、周囲が気付き「あなたのパートナーはモラハラを行っている」と被害者に気付かせる場合もあります。いずれにせよ、離婚のためにはモラハラの存在に気が付くことが欠かせません。

モラハラは離婚理由に当たる

モラハラの被害者は、徐々に精神を病んでいきます。心療内科や精神科を受診しているケースは非常に多くみられるのです。心の不調は体にも現れますから、胃潰瘍や不眠、体重減少などといった深刻な症状を呈することも少なくありません。

このような心身の症状がある場合、婚姻を継続しがたい重大な事由に該当します。モラハラを理由に離婚を主張することは十分可能なのです。

一筋縄ではいかない!モラハラの離婚が成立しにくいわけとは?

モラハラを原因とした離婚は、浮気などとは違って成立までに非常に沢山の困難があります。それはなぜなのでしょう?

モラハラの立証が困難

モラハラは、その特性によって周囲に理解されにくくなっています。また、被害者自身も「自分はモラハラの被害者だ」という自覚を持つことが困難です。そのため、客観的にみて「精神的な暴力」を証明するための材料が乏しくなってしまうのです。

裁判まで行くのが当たり前

離婚にはいくつかのステップがあります。

  • 協議離婚
  • 調停離婚
  • 裁判離婚

です。

協議離婚と調停離婚は、基本的には「話し合い」です。両者が合意しなければ、離婚は成立しません。モラハラの加害者は、当然自分の行為がモラハラであることを否定しますから、話し合いは平行線をたどることになります。

いきなり離婚裁判はできない

日本では、調停前置主義というシステムが採用されています。離婚の裁判を起こすためには、最初に調停を済ませなければいけないという制度です。

離婚裁判の結果には法的な拘束力があります。相手がどんなに納得していなかろうと、裁判所が「離婚」といったら離婚が成立するのです。しかし、裁判で離婚を成立させるまでには途方もない時間やお金、労力を必要とします。

あなたは悪くない!まずは傷ついた自尊心の回復を!

モラハラの被害にあった人の心はボロボロの状態です。加害者の刷り込みによって、「自分はダメな人間」という考えに支配されています。そこには自尊心のかけらも残されていません。

モラハラの二次被害によって精神疾患を発症している場合も少なくありません。まず一番大切なのは自尊心を回復させてあげることです。

モラハラの被害を受けたとしても、あなたは何も悪くありません。全ては加害者が巧妙にあなたを悪者に仕立て上げたにすぎません。まずは「本当のあなた」を取り戻すことを目標にしましょう。

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