性格の不一致は便利な言葉!離婚時の慰謝料請求の理由にはならない?

離婚理由の大半を占めるのが「性格の不一致」です。しかし、実は性格の不一致は正当な離婚理由にはなりません。にもかかわらず、性格の不一致による離婚が多いのはなぜなのでしょう?性格の不一致によって離婚した場合、慰謝料は発生するのでしょうか?

非常にあいまいな離婚理由である「性格の不一致」。その言葉の持つ意味を探ってみましょう。性格の不一致による離婚を回避するための解決策も併せて紹介します。

性格の不一致とは具体的にはどんなこと?性格は合わなくて当たり前?

離婚理由の大多数が性格の不一致によるものです。でも人間ですから、そもそも性格が一致することなんてありませんよね。

性格の不一致という言葉の裏にはどんな真実が隠されているのでしょうか?

性格の不一致とは?

性格の不一致が離婚理由にまで発展するのは、お互いの価値観が合わないために結婚生活を続けられない状況まで追い詰められた場合です。

このまま二人の共同生活を続けるよりも、離婚した方がお互いのためになると判断される結果が、性格の不一致による離婚なのです。

夫婦は元「他人」

もともと夫婦は他人同士です。様々な縁があって結ばれたに過ぎません。育ってきた環境も遺伝子も異なるのですから、最初から性格が一致しているわけがないのです。

性格の不一致は当たり前のこと。離婚の本当の原因は別のところにあります。

実は中身のない離婚理由!「その他」は全て性格の不一致に!

性格の不一致は法律上の正当な離婚理由として認められていません。にもかかわらず、世間の夫婦はどうやって性格の不一致で離婚を成立させているのでしょう?

離婚理由として正式には認められていない

離婚の理由は法律で定められています。その中に性格の不一致は含まれていません。つまり、性格の不一致そのものを理由にしては離婚できないのです。

しかし、合わない二人が、お互いいがみ合いながら生活を共にするメリットもありませんよね。そこで、法律で認められている「婚姻を継続しがたい重要な事由」を性格の不一致と結びつけるテクニックを使用して、離婚を成立させているのです。

婚姻を継続しがたい重要な事由とはおもに次のような事柄です。

  • 暴力や虐待などのDV
  • 同性愛・性的不能なども含めた性生活の不満
  • 配偶者の親族との不和
  • 生活に支障が及ぶほどの過度な宗教活動
  • 犯罪行為による服役
  • 浪費やギャンブルなどの金銭問題

とりあえず「性格の不一致」で!どうしてこんなに広まった?

本来は正当な離婚理由にならない性格の不一致が、なぜこんなにも多用されているのでしょう?

離婚調停申立書

離婚手続きのひとつに、離婚調停があります。調停を起こすための申立書には、離婚の理由の理由を申告する欄が設けられているのです。選択式の理由項目の最初にあるのが「性格が合わない」、つまり性格の不一致です。

一番無難な仮の理由

調停の申し込みの際に、とりあえずコレで丸を付ける人が多いため、性格の不一致はこれだけ市民権を得ているのです。しかし実情は異なります。実は不倫などを隠している場合も決して少なくありません。とりあえず一番無難な選択肢が性格の不一致なのです。

慰謝料は認められない?性格の不一致は誰のせいでもない!

離婚と言えば、まず考えるのが慰謝料です。性格の不一致が原因となる離婚の場合はどうなのでしょう?

慰謝料とは何か?

慰謝料とは、損害を与えた側が受けた側に支払う迷惑料のようなものです。つまり、慰謝料請求には相手の不法行為が必要となります。性格の不一致に被害者・加害者はいません。性格が合わないのは誰のせいでもないのですから、慰謝料の対象にはならないのです。

性格の不一致は誰のせい?

性格に絶対的な基準はありません。いい・悪いは誰にも決められないからです。暴力などがあれば話は別ですが、性格の不一致に理由を求めるのは、単に「自分は悪くない」と思いたいだけなのです。

当たり前の話ですが、離婚協議中に自分が不法行為すれば慰謝料請求されるので注意して下さい。

不一致なのは性格ではない?

性格は一致している方が奇跡です。本当に合わないのは性格ではなく、習慣と価値観なのです。このことに気付かずに離婚という結末を迎えてしまう夫婦が、世の中には溢れています。

協議離婚で済ませたい!こじれると泥沼化する!

性格の不一致を理由とした離婚は、ひとたびこじれると泥沼化しやすい特徴を持っています。その理由を解説します。

自分は悪くない?

価値観や習慣は人それぞれです。自分が正しいと思っているのはお互い様。本当に相手だけが悪いのでしょうか?

感情的になりやすい

不一致な二人なだけあって、離婚に向けての話し合いは平行線をたどります。離婚することに対してお互いが合意していても、離婚が成立するまでには泥沼化しやすいのです。

その理由は単純かつ明快。お金などの価値観がちがうためです。できるだけ早期に協議離婚で済ませるのが得策です。

離婚回避は可能?性格の不一致による離婚を防ごう!

夫婦は所詮、元他人。性格なんて一致してなくて当たり前です。人間はどうしても自分の価値観を中心に考えてしまう生き物。しかしそれは相手も同じだと思いませんか?

相手にアレコレと望むより、自分を変えるほうが簡単です。しかもストレスも溜まりません。離婚の決断の前に一度試してみる価値は充分にありますよ。

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